
「最近、心がざわつくな…」
そんな時に見つけたのが、世田谷区にある 大澤山 龍雲寺 の「洗心坐禅会」。
毎週日曜の朝7時から8時30分まで、誰でも予約さえすれば無料で参加できる坐禅会です。
2025年2月9日、私はここで初めての坐禅を体験してきました。
予想以上に新鮮で、ちょっと意外な気づきもあったので、今回はその様子を詳しくご紹介します。
坐禅とは?シンプルだけど奥深い“心の句読点”
「そもそも坐禅って何をするの?」と思う方もいるかもしれません。
龍雲寺の公式サイトによると、坐禅は何かを得るためではなく、何かを捨てるために行うもの。
文章における「、」や「。」のように、それ自体が意味を持たなくても、あることで全体が読みやすくなる──そんな存在です。
日常にこの“心の句読点”を置くことで、その後の時間がより豊かになるのだそうです。
坐禅では特に次の3つを整えます。
- 身体(姿勢)
- 呼吸
- 心(意識)
詳しい方法はパンフレットや動画で案内してくれるので、初めてでも安心です。
「瞑想」「坐禅」「マインドフルネス」の違い
最近よく聞くこの3つ、似ているようで実は違います。
実践法 | 特徴 | 目的 |
---|---|---|
瞑想 | 広い概念で様々な技法を含む | 心の静寂や集中 |
坐禅 | 禅宗の修行法、姿勢と呼吸重視 | 無念無想・心の平穏 |
マインドフルネス | 「今ここ」に集中、日常でも可能 | ストレス軽減・自己認識向上 |
共通しているのは「心を整える」「内面を見つめる」という点。
ただし、坐禅は禅宗由来の型があり、「ただ座る」こと自体に意味があります。
龍雲寺ってどんなお寺?
住宅街の中にありながら、境内は緑豊か。桜のライトアップや盆踊りなど、地域イベントも多く、地元に愛されるお寺です。
- 宗派:臨済宗妙心寺派
- 寺名:大澤山 龍雲寺(だいたくさん りゅううんじ)
- 住職:細川 晋輔氏
バス停「野沢龍雲寺」からも近く、知名度は高めです。
「洗心坐禅会」体験レポート
入場〜準備
朝7時前、本堂の入口は木の壁で少し分かりづらいですが、人の流れについていけばOK。
受付で名前を記入し、パンフレットを受け取ります。靴と靴下は脱ぐのが推奨ですが、私は寒さのため靴下は履いたまま参加しました。
室内は照明を使わず、朝日が窓から差し込む自然光だけ。写真撮影は禁止です。
坐禅の流れ
開始は7時30分。全体は3セット構成で、それぞれ約20分。間に休憩があります。
鳥のさえずりや風の音が心地よく、非日常の静けさが広がります。
途中「警策(きょうさく)」という棒で肩を叩かれる機会があります。これは罰ではなく、集中を促すためのもの。希望者だけが合掌して受けます。音は大きいですが痛みはほぼありません。
終了後
3セット目が終わると全員で和讃を唱え、座布団を片付けて解散。片付けは任意ですが、ほとんどの方が協力していました。
日時・アクセス・参加方法
- 日時:毎週日曜 7:00〜8:30(開場6:30)
- 場所:東京都世田谷区野沢3-38-1 google map
- アクセス:
- 東急東横線 学芸大学駅 徒歩15分
- 東急田園都市線 駒沢大学駅 徒歩15分
- 予約:本堂での参加は前日までに要予約(オンラインも可)
体験して感じたこと
- 初めてでも説明が丁寧で安心できた
- 1セット目は呼吸に集中し「無」の状態になれた(寝てません!)
- 2セット目以降は雑念が出てきたけれど、それも含めて面白い
- 終了後は頭がスッキリし、その日1日が明るく感じられた
- 「考えを手放す」という発想が新鮮だった
まとめ:心の休憩時間を日常に
龍雲寺の洗心坐禅会は、宗教色を押し出さず、誰でも参加しやすい雰囲気が魅力です。
忙しい日常の中で、あえて「考えない時間」を持つ──これが想像以上に心を軽くしてくれます。
近くに住んでいる方も、オンラインで参加できる方も、一度体験してみる価値はあります。
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